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自分のブログやSNS、商品名に「この名前、カッコいいかも!」と、どこかで聞いたことのあるキャッチーな言葉やロゴを使いたくなった経験はありませんか?
ちょっと待ってください!その名称やロゴ、もしかしたら誰かが大切に育ててきた「登録商標」かもしれません。
今回は、そんな他人の登録商標をうっかり使ってしまった場合に起こる、ちょっと怖いお話を、ブログ記事の構成で分かりやすく解説します。
レストランの看板、スマートフォンの裏にあるリンゴのマーク、お気に入りの洋服のタグについているロゴ。私たちの周りは「商標」であふれています。
商標とは、自分の商品やサービスを、他人のものと区別するための「目印」のことです。そして、特許庁に申請し、登録が認められた商標を「登録商標」と呼びます。
登録商標は、いわばビジネスの世界における「名前」や「看板」のようなもの。商標法という法律によって固く守られており、登録した人(商標権者)だけが、その商標を指定した商品やサービスの範囲で独占的に使用できる強力な権利を持っています。
では、もし他人の登録商標を無断で使ってしまった場合、具体的にどのような事態が起こりうるのでしょうか。大きく分けて3つのリスクが考えられます。
商標権を持っている人(商標権者)から、次のような民事上の請求を受ける可能性があります。
「個人のブログだから大丈夫だろう」なんて思っていたら大間違いです。商標権の侵害は、実は犯罪行為にあたります。故意に他人の登録商標を侵害したと判断された場合、「商標権侵害罪」として刑事罰の対象となる可能性があります。
その罰則は非常に重く、10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金(またはその両方)が科される可能性があります(商標法第78条)。法人の場合は、さらに高額な罰金が科されることもあります(商標法第82条)。
たとえ法的な問題に発展しなかったとしても、他人の商標を無断で使っているという事実が知れ渡れば、「他人の権利を軽視する人(会社)」というレッテルを貼られてしまうかもしれません。
一度失った信頼を取り戻すのは非常に困難です。ビジネス上の取引が停止になったり、顧客が離れていったりと、長期的に見て大きなダメージを受ける可能性があります。
ここで最も注意すべきなのが、「その商標が登録されているなんて知らなかった」という言い訳が、原則として通用しないという点です。商標権の侵害は、故意(わざと)でなくても、過失(うっかり)でも成立してしまうのです。
公開されている登録商標を知らずに使ってしまった場合でも、「注意を怠った」と見なされ、責任を問われる可能性があります。
では、どうすればこのようなリスクを避けられるのでしょうか。安心してブログやビジネスを運営するためのポイントをご紹介します。
登録商標は、企業や個人が時間と労力をかけて築き上げてきた大切な「財産」です。それを無断で使用することは、想像以上に大きなリスクを伴います。
トラブルを未然に防ぎ、安心して自分のビジネスや情報発信活動を行うためにも、商標権に関する正しい知識を身につけ、新しい名前やロゴを使用する前には必ず確認する習慣をつけましょう。
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