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「自分の会社のロゴや商品名を他人にマネされたくない!」 「オリジナルのブランドをしっかり法的に守りたい!」
そう考えて商標登録を検討しているあなた。一番気になるのは「出願してから登録されるまで、一体どのくらいの時間がかかるの?」ということではないでしょうか。
結論から言うと、商標登録にかかる期間は、通常であれば約6ヶ月〜1年が目安です。ただし、これはあくまでスムーズに進んだ場合の話。審査の状況によっては、1年以上かかることもあります。
この記事では、商標出願から登録までの具体的な流れと、それぞれのステップにかかる期間、そして「もっと早く登録したい!」という方のために期間を短縮する方法まで、ブログ形式で分かりやすく解説します。
まずは、商標が出願されてから登録されるまでの全体像を把握しましょう。大きく分けると、以下の5つのステップで進んでいきます。
ステップ | 内容 | 期間の目安 |
---|---|---|
(1) 出願 | 特許庁に必要な書類を提出します。 | – |
(2) 審査 | 特許庁の審査官が、登録できる商標かどうかを審査します。 | 出願から審査結果まで約5ヶ月〜1年 |
(3) 登録査定 | 審査に合格すると「登録査定」という合格通知が届きます。 | – |
(4) 登録料納付 | 登録査定を受け取ってから30日以内に登録料を支払います。 | 30日以内 |
(5) 設定登録 | 納付後、特許庁に商標権が正式に登録され、権利が発生します。 | 納付から約2〜3週間 |
ご覧の通り、最も時間がかかるのは(2)の「審査」のステップです。年間10万件以上もの出願があるため、どうしても審査官があなたの出願書類にたどり着くまで順番待ちが発生してしまうのです。
特許庁が公表している最新の審査着手状況(2025年6月時点)によると、出願されてから審査が始まるまで、商品やサービスの区分によっては5ヶ月〜9ヶ月程度かかる見込みとなっており、これが期間が長くなる主な理由です。
「それにしても、なぜそんなに審査に時間がかかるの?」と疑問に思う方もいるでしょう。期間が変動する主な理由は3つあります。
一番の理由は、先ほども触れた通り、特許庁の審査の順番待ちです。出願件数は年々増加傾向にあり、審査官が一つ一つの出願を丁寧に確認しているため、どうしても時間がかかってしまいます。
審査の結果、「このままでは登録できません」という**「拒絶理由通知」**が届くことがあります。例えば、以下のようなケースです。
この通知が届いた場合、通知の発送日から40日以内に、意見書(反論)や手続補正書(出願内容の修正)を提出して対応する必要があります。このやり取りが発生すると、その分だけ登録までの期間は長引いてしまいます。
出願時に提出した書類の形式(例えば、手数料の不足や必要項目の記入漏れなど)に不備があると、特許庁から補正を指示されます。この修正手続きにも時間がかかります。
「ビジネスチャンスを逃したくないから、できるだけ早く権利化したい!」という方も多いはず。ご安心ください。審査期間を短縮するための方法が用意されています。
一定の条件を満たすことで、審査の順番を早めてもらえる「早期審査制度」というものがあります。この制度を利用すると、通常6ヶ月以上かかる審査期間が、申出から平均で約2〜3ヶ月に短縮されます。
【早期審査の対象となる主なケース】
申請には「早期審査に関する事情説明書」の提出が必要ですが、急いでいる場合には非常に有効な手段です。
「制度は難しそう…」「自分でやるのは不安…」という方は、商標のプロである弁理士に依頼するのが最も確実で、結果的に近道になることが多いです。
弁理士に依頼するメリットは以下の通りです。
最後に、この記事のポイントをまとめます。
商標登録は、あなたの築き上げたブランドの価値と信用を守るための重要な投資です。ある程度の時間はかかりますが、計画的に準備を進めることで、よりスムーズに権利を取得することができます。安心してビジネスを展開するためにも、ぜひ早めの行動を心がけましょう。
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