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「世界で一番儲かっている特許って、一体何だと思いますか?」
もしかしたら、誰もが知っている有名な発明品や、最先端のハイテク技術を思い浮かべるかもしれません。特許とは、簡単に言えば「発明を独占できる権利」。この権利があるからこそ、発明者はライセンス料で莫大な富を築いたり、自社製品を他社に真似されることなく販売して、大きな利益を上げることができるのです。
この記事を読めば、歴史に名を刻む発明から、現代社会を動かす特許まで、世界を変え、巨万の富を生み出した「儲かる特許」の秘密が分かります。あなたのビジネスのヒントや、新しい発明のアイデアが生まれるかもしれませんよ!
本題に入る前に、少しだけ前提をお話しします。「一番儲かる」と言っても、その基準は一つではありません。
今回は、特にインパクトの大きい**「ライセンス収入」や「自社製品の売上への貢献」**という観点から、現代と歴史上の代表的な「儲かる特許」を見ていきましょう。
現代において、特に莫大な利益を生み出しているのは**「医薬品」と「通信技術」**の分野です。
製薬業界には「ブロックバスター」と呼ばれる、年間売上が1,000億円を超える大ヒット医薬品があります。これらの薬の基本特許は、まさに「金のなる木」です。
私たちが毎日使っているスマートフォン。実は、この小さな機械の中には、数万件もの特許技術が詰め込まれています。特に「5G」や「Wi-Fi」といった通信を行うために**”絶対に不可欠な特許”があり、これを標準必須特許(SEP: Standard Essential Patent)**と呼びます。
この分野の代表的な企業が、米国のクアルコム社です。同社はスマートフォンに使われる通信技術のSEPを数多く保有しており、世界中のスマホメーカーからライセンス料を徴収しています。私たちがスマホを1台買うたびに、その代金の一部がクアルコムのようなSEPを持つ企業に支払われている、という仕組みです。
現代だけでなく、歴史を振り返っても、一つの発明が産業を創り、発明者に巨万の富をもたらした例は数多くあります。
すごい発明は、科学者や技術者だけのものではありません。日常のちょっとした「不便」を解決するアイデアも、大きな富を生むことがあります。
これまで見てきた「儲かる特許」には、いくつかの共通点があります。
「一番儲かる特許」を一つだけ挙げるのは難しいですが、現代においては**「キイトルーダ」に代表されるブロックバスター薬**や、クアルコムが握る通信技術の標準必須特許が、桁違いの利益を生み出していると言えるでしょう。
しかし、歴史が証明するように、莫大な富を生むチャンスは、最先端技術の世界だけに存在するわけではありません。日常のささいな「不便」や「困った」を解決するアイデアにも、未来の「億万長者特許」は眠っています。
この記事が、特許や発明の面白さを知るきっかけになれば幸いです。あなたの身の回りにも、世界を変えるアイデアが隠れているかもしれませんよ!
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