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【億万長者への道】一番儲かる特許はこれだ!世界を変えた発明と巨額のお金の秘密

「世界で一番儲かっている特許って、一体何だと思いますか?」

もしかしたら、誰もが知っている有名な発明品や、最先端のハイテク技術を思い浮かべるかもしれません。特許とは、簡単に言えば「発明を独占できる権利」。この権利があるからこそ、発明者はライセンス料で莫大な富を築いたり、自社製品を他社に真似されることなく販売して、大きな利益を上げることができるのです。

この記事を読めば、歴史に名を刻む発明から、現代社会を動かす特許まで、世界を変え、巨万の富を生み出した「儲かる特許」の秘密が分かります。あなたのビジネスのヒントや、新しい発明のアイデアが生まれるかもしれませんよ!

「一番儲かる」の基準は一つじゃない!

本題に入る前に、少しだけ前提をお話しします。「一番儲かる」と言っても、その基準は一つではありません。

  • ライセンス収入: 他社に特許を使う権利を与え、その対価として得られる収入。
  • 訴訟による賠償金: 特許を無断で使われた場合に、裁判で得られる賠償金。
  • 自社製品の売上: 特許技術を使った自社製品の売上による利益。

今回は、特にインパクトの大きい**「ライセンス収入」「自社製品の売上への貢献」**という観点から、現代と歴史上の代表的な「儲かる特許」を見ていきましょう。

【現代の王者】命と情報を制する者が、富を制す

現代において、特に莫大な利益を生み出しているのは**「医薬品」「通信技術」**の分野です。

💊 命を救い、巨万の富を生む「ブロックバスター薬」

製薬業界には「ブロックバスター」と呼ばれる、年間売上が1,000億円を超える大ヒット医薬品があります。これらの薬の基本特許は、まさに「金のなる木」です。

  • がん免疫療法薬「キイトルーダ®」 (メルク社) 2024年には世界で年間約4.5兆円(約295億ドル)以上を売り上げる、驚異的な医薬品です。多くの種類のがんに効果が期待できる画期的な薬であり、その基本特許は開発した企業に莫大な利益をもたらしています。
  • 糖尿病・肥満症治療薬「オゼンピック®」「ウゴービ®」 (ノボ ノルディスク社) 世界的な需要の急増で話題のこれらの薬も、年間数兆円規模の売上を誇ります。人々の健康に直結する医薬品の特許は、市場が全世界に広がるため、桁違いの収益を生む可能性があるのです。
  • iPS細胞技術 (京都大学) 山中伸弥教授のノーベル賞受賞で有名なiPS細胞。その関連特許により、京都大学は国内の大学でトップクラスの特許収入(2022年度で約8億円)を得ています。未来の再生医療を支える基盤技術として、今後さらに大きな価値を生むと期待されています。

📱 スマホの裏の支配者「標準必須特許(SEP)」

私たちが毎日使っているスマートフォン。実は、この小さな機械の中には、数万件もの特許技術が詰め込まれています。特に「5G」や「Wi-Fi」といった通信を行うために**”絶対に不可欠な特許”があり、これを標準必須特許(SEP: Standard Essential Patent)**と呼びます。

この分野の代表的な企業が、米国のクアルコム社です。同社はスマートフォンに使われる通信技術のSEPを数多く保有しており、世界中のスマホメーカーからライセンス料を徴収しています。私たちがスマホを1台買うたびに、その代金の一部がクアルコムのようなSEPを持つ企業に支払われている、という仕組みです。

【歴史に名を刻む】世界を変えた「億万長者」特許たち

現代だけでなく、歴史を振り返っても、一つの発明が産業を創り、発明者に巨万の富をもたらした例は数多くあります。

産業革命レベルの発明

  • 自動織機 (豊田佐吉) 「発明王」として知られる豊田佐吉が発明した自動織機は、日本の繊維産業を飛躍的に発展させました。この特許権をイギリスの会社に譲渡して得た資金が、現在のトヨタ自動車グループの礎となったのは有名な話です。
  • インスタントカメラ (ポラロイド社) 撮ったその場で写真が見られるインスタントカメラは、画期的な発明でした。後にコダック社が類似製品を販売した際には、ポラロイド社が特許侵害で訴訟を起こし、最終的に**約9億ドル(当時で1000億円以上)**という巨額の賠償金を得ました。

日常の「不便」を解消した主婦の発明

すごい発明は、科学者や技術者だけのものではありません。日常のちょっとした「不便」を解決するアイデアも、大きな富を生むことがあります。

  • 洗濯機の糸くず取りネット ある主婦が、洗濯物に付く糸くずを何とかしたい、という思いから発明したこの商品。メーカーとのライセンス契約により、累計で3億円ものロイヤルティを得たと言われています。
  • フリーサイズの落とし蓋 鍋の大きさを選ばないこの便利な調理器具も、ある主婦の発明から生まれました。このアイデアから生まれた商品は、企業に72億円もの売上をもたらした大ヒット商品となりました。

なぜこれらの特許は儲かるのか?成功の秘訣

これまで見てきた「儲かる特許」には、いくつかの共通点があります。

  1. 巨大な市場があること: 医薬品やスマートフォンなど、世界中の人々が必要とする製品の根幹に関わる技術であること。
  2. 代替がきかないこと: その特許を使わなければ製品が作れない、という強力な独占性を持っていること。
  3. 強力な特許網(ポートフォリオ): 一つの特許だけでなく、関連する多数の特許で技術全体を保護し、他社の参入障壁を高くしていること。

まとめ

「一番儲かる特許」を一つだけ挙げるのは難しいですが、現代においては**「キイトルーダ」に代表されるブロックバスター薬**や、クアルコムが握る通信技術の標準必須特許が、桁違いの利益を生み出していると言えるでしょう。

しかし、歴史が証明するように、莫大な富を生むチャンスは、最先端技術の世界だけに存在するわけではありません。日常のささいな「不便」や「困った」を解決するアイデアにも、未来の「億万長者特許」は眠っています。

この記事が、特許や発明の面白さを知るきっかけになれば幸いです。あなたの身の回りにも、世界を変えるアイデアが隠れているかもしれませんよ!

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