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「インテル、入ってる」「ひ・さ・み・つ!」
このフレーズ、文字で見ただけで、頭の中で特定のメロディや音が流れてきませんか?
実は、こうした「音」も、商品やサービスの「顔」として、ロゴや名前と同じように法律で守られているんです。それが今回ご紹介する「音商標(おとしょうひょう)」です。
この記事では、「音商標って何?」という基本的なところから、具体的な事例や登録するメリットまで、誰にでも分かるように解説していきます。
音商標とは、商品やサービスを他のものと区別するために使われる「音」の商標です。
私たちがお店で商品を選ぶとき、パッケージのロゴや商品名を見て「あ、これはあの会社の製品だ」と判断しますよね。音商標は、その「音」バージョン。テレビCMやお店のBGMなどで使われる特定のメ-ロディや効果音を聞いて、「この音は、あの会社のサービスだ!」と認識してもらうための「音のブランドマーク」なのです。
日本では、2015年4月1日から、新しいタイプの商標の一つとして、音商標の登録が始まりました。
企業はなぜ、わざわざ音を商標として登録するのでしょうか。そこには、主に3つの大きなメリットがあります。
言葉で説明するよりも、実際の例を聞くのが一番分かりやすいですよね。日本で登録されている有名な音商標をいくつかご紹介します。きっと「これもそうなの!?」と驚くはずです。
これらの音は、単なるBGMや効果音ではなく、各社が時間とお金をかけて育ててきた、大切な「ブランドの顔」なのです。
「じゃあ、自分の好きなメロディも登録できるの?」と思うかもしれませんが、どんな音でも商標として登録できるわけではありません。
登録されるためには、大きく分けて2つの条件をクリアする必要があります。
つまり、**「その音を聞いただけで、特定の会社の商品やサービスだと分かる」という「識別力(しきべつりょく)」**を持つことが、最も重要なポイントになります。
今回は「音商標」について解説しました。
ポイント | 説明 |
---|---|
音商標とは? | 商品やサービスを区別するための「音」のブランドマーク |
メリットは? | ブランドイメージ構築、模倣防止、マーケティング活用 |
具体例は? | 久光製薬、大正製薬、インテルなど、CMでおなじみの音 |
登録の条件は? | 他の商品やサービスと区別できる「識別力」が必要 |
普段何気なく耳にしているCMのサウンドロゴや効果音が、実は企業の重要な知的財産として法律で守られているということが、お分かりいただけたでしょうか。
デジタル化が進み、動画や音声コンテンツが溢れる現代において、「音」が持つブランド戦略上の価値は、ますます高まっていくでしょう。次にテレビやラジオからおなじみの音が聞こえてきたら、「あ、これは音商標だな」と思い出してみてくださいね。
商標のお役立ち情報はこちら
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