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寒い冬、暖かい部屋で食べる「雪見だいふく」は格別ですよね!あのもちもちっとした食感と、ひんやりしたアイスの組み合わせは、まさに至福のひととき。
でも、あのもちもち感、冷凍庫に入れてもカチカチにならないのはなぜだろう?と不思議に思ったことはありませんか?
実は、その美味しさの秘密は株式会社ロッテが持つ「特許」にあるんです!今回は、雪見だいふくの特許の「どこがすごいのか」を分かりやすく解説します。
雪見だいふくの最大の発明、それはなんといっても**「冷凍下でも柔らかさを保つお餅(求肥)」**の技術です。
普通のお餅は冷凍するとカチカチに硬くなってしまいますよね。アイスをお餅で包むというアイデアはあっても、これでは美味しく食べられません。
ロッテは、でん粉や糖類、水分の配合などを工夫することで、-15℃程度の冷凍庫でも固くならず、弾力のあるもちもち食感を保つ求肥(ぎゅうひ)の開発に成功しました。これが、雪見だいふくの美味しさの核となる、最も重要な特許技術だったのです。
この技術のおかげで、私たちはいつでもあの独特の食感を楽しむことができるんですね。
もちもちの求肥でアイスクリームをきれいに包み込む。この製造工程も、もちろん簡単なことではありません。
アイスが溶けないうちに、薄く伸ばした求肥で素早く包み込む技術も、雪見だいふくが多くの人に愛される製品として市場に出るために不可欠な要素でした。この**「被覆冷菓(ひふくれいか)」**としての製造方法も、特許によって守られてきたのです。
「そんなすごい特許なら、他の会社は真似できないの?」と思いますよね。
実は、1981年の発売当初に出願された基本的な特許(冷凍しても硬くならないお餅の技術など)は、特許の存続期間(出願から20年)が満了しているため、現在では権利が切れています。
そのため、今では他のメーカーからも似たような「お餅で包んだアイス」が発売されています。
しかし、ロッテはその後も改良を重ね、配合や製法に関する新たな特許を出願・取得しています。例えば、パッケージに記載されていた「特許第4315607号」は、流通時の温度変化があっても食感が劣化しにくいように、さらに進化した技術でした(この特許も2021年に存続期間満了)。
長年培ってきた製造ノウハウの蓄積と、こうした継続的な技術開発があるからこそ、雪見だいふくは今でも「元祖」として多くの人に愛され、他の商品とは一線を画すクオリティを保ち続けているのですね。
雪見だいふくの美味しさの秘密をまとめると…
何気なく食べていた雪見だいふくですが、その裏には開発者の並々ならぬ努力と、それを守るための「知的財産戦略」があったのです。次に食べるときは、ぜひそんな開発の歴史にも思いを馳せてみてはいかがでしょうか?
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