ブログ

意匠登録と特許の違いとは?制度の概要やメリットをわかりやすく解説

「特許」と「意匠登録」は、どちらも知的財産権の一種であり、新しい技術やデザインを保護するための制度です。しかし、この二つは保護の対象や目的が大きく異なります。

今回は、意匠登録と特許の違いについて、制度の概要やそれぞれのメリットをわかりやすく解説します。

意匠登録とは?

意匠登録は、物品のデザインを保護する制度です。 具体的には、物品の形状、模様、色彩など、視覚的な美しさが保護の対象となります。 意匠登録されたデザインは、登録者のみが独占的に使用することができ、他者が無断で模倣することを防ぐことができます。

特許とは?

特許は、技術的な発明を保護する制度です。 新しい技術や製法などが対象となり、特許を取得すると、その技術を一定期間独占的に使用することができます。 特許を取得することで、他社が同様の技術を開発・使用することを防ぎ、競争優位性を確立することができます。

意匠登録と特許の違い

区分意匠登録特許
保護対象物品のデザイン技術的な発明
目的デザインの保護による模倣品の防止技術の保護による競争優位性の確立
権利期間出願日から25年出願日から20年
審査外観の美しさ、新規性などが審査される技術的な新規性、進歩性などが審査される

意匠登録のメリット

  • デザインの保護: 他社にデザインを模倣されることを防ぎ、自社の製品の独自性を守ることができます。
  • ブランドイメージの向上: 魅力的なデザインは、製品のブランドイメージを高め、顧客の購買意欲を刺激します。
  • 競争優位性の確立: デザインの優位性により、市場での競争力を高めることができます。

特許のメリット

  • 技術的な優位性の確保: 他社に技術を模倣されることを防ぎ、自社の技術的な優位性を守ることができます。
  • 収益源の確保: 特許権の使用許諾(ライセンス)や譲渡により、収益を得ることができます。
  • 市場での競争力強化: 独自の技術を持つことで、市場での競争力を高めることができます。

どちらを取得すべきか?

意匠登録と特許のどちらを取得すべきかは、保護したい対象がデザインなのか、それとも技術的な発明なのかによって異なります。

  • デザインを保護したい場合: 意匠登録
  • 技術的な発明を保護したい場合: 特許

両方とも保護したい場合は、両方の制度を利用することも可能です。

まとめ

意匠登録と特許は、それぞれ保護する対象と目的が異なる制度です。 どちらの制度を利用するかは、自社の製品や技術の内容、そして保護したい対象によって慎重に検討する必要があります。 無料相談を承っていますので、詳しくはご相談ください。

関連記事

  1. 意匠登録しないとどうなる?模倣品のリスクと法的保護の必要性
  2. 意匠登録とは? 制度の基本からメリット・デメリット、登録方法まで…

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

CAPTCHA


PAGE TOP